グリッドシステム稼動開始
Category : サーバ管理日記
Published by M-naka on 2004/12/11
……何に使おうか。
 半年程前に「Sun Grid Engine」のインストールに失敗したことがあった。

 Casperをマスターホストにしていたので、Casperの再構築と同時にSun Grid Engineのインストールに再度チャレンジ。結果は……成功! Casperをマスターホスト、Amatsuを実行ホストとするグリッドシステムが構築できた。

 前回の失敗はNFSをよく理解していなかったため。Linuxマシン同士でSamba使うことはないわな……。NFSでCasperのグリッド用ディレクトリをエクスポートし、AmatsuにNFSでマウントさせて上手くいった。

#/etc/exports
/home/grid 192.168.1.0/255.255.255.0(rw,all_squash,anonuid=X,anongid=Y)

※XとYはSun Grid Engineのインストール時に指定した実行ユーザーのUIDとGID。/home/gridは予めこの実行ユーザーが読み書きできるようにパーミッションを変更しておく。

 all_squashでanonuidとanongidを指定しておくと、NFSで共有を掛けているディレクトリへのNFSクライアントからのアクセスが全てそのUIDとGIDを持つユーザーにマッピングされ、全ての動作がそのユーザーの権限で行われているものとされる。/home/gridにはNFSクライアントすなわちAmatsuからも読み書きできる必要があるためにこうなる。

 ここまでやって共有ディレクトリにインストーラー他一式を置き、どのマシンからもインストール可能となる。無事インストール完了。