最近Casperの調子がずっと悪かった。
録画プログラム「VCR」が録画完了後にプロセスが終了せず、ゾンビ化する、ネットワークが頻繁に死ぬ、等、実用に問題が出るような障害が頻発。入れてあるVineは2.6でカーネル以外は3年近く同じ設定で使っている。プロセスのゾンビ化は一義的にはソフトウェアの問題。NWが死ぬのはLANカードの問題と判断。LANカードの換装とVineの入れ換えを試みた。
が、ここで深刻な問題が発生。
Casperの電源を落としてLANカードを換装したところ、起動しない。症状はメモリかビデオカードの接触不良っぽい感じだが、ホントのところは判らない。メモリを別なモノ(先日実家用に買った中古とか)に変えてみたがダメ。ビデオカードもMelchiorから引っこ抜いたものを挿してみたが、変わらずダメ。うーん、これはマザーボードかなぁ。使っているBXMasterは440BXチップセット搭載、そこにCPUドーターカード(通称ゲタ)を履かせたCeleron1.2GHzを載せる、という構成。何の問題も無く稼動していたが、経年劣化か。
で、仕方が無いのでマザーボードを買いに行った。買ったのは
これ。i815EPチップセットでTualatinコア対応のもの。CasperはSocket370のCeleron1.2GHz(Tualatinコア)で稼動しているが、これは3年くらい前のモデルなので、対応マザーは市場ではまず中古でしか手に入らない。例外的にアウトレット品が売られていることがあり、これもそうした品である。8,480円。中古で440BXマザーを探す、という手もあるが、疲れるし時間が掛かるし、何より440BXでゲタ+Celeron1.2GHzが動くマザーを探すのは至難の業。なので今回はパス。元からTualatin対応の新品なら稼動に問題はないので安心だ。
マザーボードを換装したところ、BXMasterのコンデンサの1/3程が微少な液漏れ症状を起こしていることが判明。確かに仄かにケミカルチックな匂いがしていたが……。やはりマザーボードの物理的破損が原因のようだ。換装してCPU、メモリ、その他パーツ類を挿して電源を入れたらあっさり起動。まぁパーツ構成が結構違うので既存のカーネルではダメなんだけど。
Casperの起動ドライブをOmoikaneに挿し、/homeと/rootと/etcをOmoikaneにコピーし、一時的にバックアップ。CasperのSamba領域はファイルサーバとしてのメイン領域なので、消えるといろいろ困るので、その上でCasperにドライブを戻し、Vineをクリーンインストール。Casperは元々キャプチャ機能があるが、これはコマンドライン専用のままにし、MythTV等のフロントエンドは入れないことにする。確かにMythTVは便利なのだが、SSHでコマンドライン1発で設定できるのも楽なのだ。この点でAmatsuとの棲み分けができるわけで。
それにしても旧マザー、BXMasterには感謝したい。テキトーに中古パーツショップで選んだだけだったのだが、ゲタ搭載でCeleron1.2GHzを稼動させ、しこたま録画してくれた。ありがとう。