Amatsu上でMythTVによるHDDレコーディングシステムが稼動開始。
大まかには
mycomの特集記事の通りなのだが、一応順を追って記録しておく。
1.キャプチャボードのセットアップ アルファデータ製「AD-TVK52Pro」を使用。Conexant製チップを積んでおり、これに対応するカーネルモジュール「bttv」はデフォルトで作成されているので、kudzuでハードウェアが検出されれば自動的にモジュールがロードされる。
引っ掛かるのはボードとチューナーの設定。具体的にはモデルナンバーをモジュールのロード時に指定するのだが、チューナーは実物とbttvのチューナーリスト(CARDLIST.tuner)を突き合わせて判断する。ボードタイプの方はCARDLIST.bttvに載っていればよいが、そうでなければトライアル&エラーで探すしかない。insmodとrmmodを繰り返し、上手く動作するナンバーを探すのである。意外にも全く別のベンダーのまったく別の製品のナンバーを指定しても動作したりするので、実際のところは「きちんと映って音が出るモデルナンバー」を探し当てられればそれでよいのである。
AD-TVK52Proの場合、カードタイプは「Powercolor MTV878/ MTV878R/ MTV878F」、チューナーは「Philips NTSC_M (MK2)」で動作している。
2.MythTVのインストール 前提として大量のPerlモジュールやXMLTV、LAME(MP3エンコーダ)やFFMPEGのインストールが必要。その辺りは
mycomの特集記事の通りでOK。
3.alsamixer 最初は音が出ない。MythTVはどうもalsamixerを使っているらしいので、alsamixerコマンドでalsamixerを起動させ、音量レベルを調節、Escキーで抜けた後、「/usr/sbin/alsactl store」でその状態を保存。どうもそのままでは上手く音量レベルが設定されないので、/etc/rc.d/rc.localに「/usr/sbin/alsactl restore」を記述し、起動時に音量レベルが適切に設定されるようにした。
追加モジュールとしてmythwebというWebインターフェースを導入したので、ブラウザ経由でリモートから録画予約ができるようになっている。もっとも、万人に開放できるコンテンツではないので、.htaccessでアクセス制限を掛けてあるが。
使ってみると非常に便利。Webインターフェースなので、基本的に端末を問わずに予約ができる。そのうえEPGからクリック2発で設定可能なので、操作も簡単。録画品質もCasperとほぼ同等。チューニングをすればもう少しは良くなりそうである。
しかしながら不都合な点もある。予約設定を直接弄ることができない。EPG設定より1分短く、とか。毎週録画の番組が放送時間変更になったときなどは一度設定を消して再度EPGから読み出さないといけないようだ。まぁ運用で解決できないわけではないが。
とりあえずAmatsuはチューニング段階に入っている。ハードディスクの増設を行って完了、かな。次はOmoikaneだ。