サーバ移管完了
Category : サーバ管理日記
Published by M-naka on 2004/10/14
快適快適。
 連休等を利用して移管を行った。
 
 基本的にはAmatsuをウェブサーバ、メールサーバとして単体動作可能な状態にまで持っていき、ルータ兼ADSLモデムのポートマップ設定を変えるだけの作業である。


1.ウェブサーバ移管

 XOOPSシステムはMySQLのデータベースさえ同期が取れていればよい。Omoikaneでダンプ→Amatsuにインポート、でOK。旧コンテンツ(HTMLファイル群)は削除した。
 CGI動作しているWeb Crossingは、Apacheのドキュメントルート以下にある「webx」ディレクトリをアーカイブしてOmoikane→Amatsuにコピー、展開した上で「./webx-install」スクリプトでインストールを行う。今回はAmatsuに存在するwebxディレクトリを上書きする形になったが、上書きだけではWebXが正常動作せず、インストールスクリプトを通す必要があった。


2.メールサーバ移管

 基本的な送受信動作については改めて設定することはなかった。むしろエイリアス、不正中継対策、SPAM対策の設定に時間を割いた。
 エイリアスはaliasファイルをviで編集してnewaliasesで適用(中身はOmoikaneからコピー&ペースト)。virtualファイルでalice-net.ddo.jpホストでの受信を可能にしておく。Omoikaneはalice-net.ddo.jpベースでmythril.ne.jpがバーチャルホストだったが、Amatsuはmythril.ne.jpベースでalice-net.ddo.jpがバーチャルホストになる。reject_senderとreject_access_mapはaliasと同じくコピー&ペーストでDBファイルを作成。
 なお、Postfixはmain.cfで定義した各種DBファイル(aliasやreject関係ファイル)が実在していないと、TCP25(SMTP)ポートに対する応答動作をしない。このことから、DB作成→main.cf編集、という作業手順が望ましいことになる。


3.DNSサーバ設定変更

 実は最大の難関だった。

 内部的にはwww.mythril.ne.jp やMXレコードをOmoikane→Amatsuにすればよいだけなのだが……。AmatsuのDNSサーバ「BIND9」のセットアップ時、コンフィグファイルは直接Omoikaneからコピーして同じディレクトリ(/var/named以下)に置いたのだがどうにも上手く動作しない。設定の変更が反映されないのである。
 半ば諦めつつ調べてみると、どうもFedoraのBINDはchrootさせて動作しているらしく、/var/named/chroot以下がコンフィグファイル等の置き場所になっているそうな。判るかっての。全くもう。


4.ADSLモデム設定

 各種ポートのマップ先をOmoikane→Amatsuにして終わり。


 そんなこんなで移管が完了。CPUクロック2.5倍、ハードディスクアクセススピード2倍、ディスク容量4倍は伊達ではなく、かなりのレスポンス向上が見られた。