実家のNW工事
Category : サーバ管理日記
Published by
M-naka on 2004/9/20
低価格化、高速化、簡素化。
実家のISPプラン変更に伴い、機器交換と配線替えを行った。
具体的には、今までフレッツADSL用モデム「MV-2」とKDDI提供の「IP電話アダプタ(沖電気製)」を併用していたが、これをIP電話対応ルータ機能内蔵ADSLモデム「NV-3」1台に置き換える、というもの。
従来のNW構成は非常に複雑で、「強引に」動かしていた感があった。単に一般的なポート(POP、SMTP、HTTP、HTTPS等)を使うだけであれば、NAPTを噛ませてルーティングを行わせるだけでいいので「IP電話アダプタ」のルータ機能を使えば済むのだが、どうもこのアダプタはPPTP-VPNで使われるGRE(IP47番)を通さないようだったので話が複雑になった。モデムにスイッチングハブを繋ぎ、ハブからブロードバンドルータ「NP-BBR」と「IP電話アダプタ」に分岐、PCはブロードバンドルータに接続する、という構成。ちなみにハブとブロードバンドルータ、IP電話アダプタ間はストレートケーブルではなくクロスケーブル。
今度の「NV-3」はADSLモデム+ブロードバンドルータ(VPNパススルー付き)+IP電話アダプタな構成が1台にまとまったモノなので、NW構成が非常に簡単になった。併用機器はスイッチングハブのみ(複数機器接続のため)で、家庭用NWのリファレンスモデルみたいな感じである。静的IPマスカレードでMurasameに必要なポートを割り付けるだけで済んだ。
「NV-3」はNTT東日本の製品だが、ブラウザ経由で出てくる設定画面等を見る限り、NECアクセステクニカのOEM品だと思われる。設定項目がまるっきり一緒なのである。実は自宅のADSLモデムの設定項目をテキストデータとしてダンプして持ってきたのだが、これからコピー&ペースト&修正したデータを書き込んで設定終了。慣れるといちいちブラウザから設定するよりもテキストデータを編集した方が楽である。
というわけで作業は終了。嬉しいことに、モデム交換でリンクアップ速度の向上が見られた(予測はしていた)。上りはほとんど変化がなかったが、下りが1.6Mbps→2.0Mbps程度にスピードアップ。「NV-3」はクアドスペクトラム対応の最新モデムだが、従来規格(実家の場合は『G.dmt AnnexC』)でもリンクアップ性能が向上しているようだ。モデムを最新モデルに交換することで速度向上が見られる場合がある、というのは耳にしていたが、従来比25%アップとは驚きだ。