サーバ移管作業中
Category : サーバ管理日記
Published by M-naka on 2004/7/11
とりあえずメールとウェブサイトから……。
 Omoikane→Amatsuのインターネットサーバ移管作業中。

 基本的にはOmoikaneの機能を完全に引き継ぎ、可能ならばOmoikane以上の機能を持たせる。まずは完全移管。常時提供サービスで重要なのはメールとウェブサイトなので、この2つが最優先。


1.メールサーバ移管

 Fedora Core 2導入時にインストールされるPostfixのRPMパッケージ(postfix-2.0.18-4.i386.rpm)はどうもデフォルトでSMTP-Authに対応してくれているらしい。知らずにソースRPMからSPECファイルを編集し、RPMパッケージをリビルドしようと思ったが、SPECファイルに既にSMTP-Authのコンパイルオプションの記述があった。Cyrus-SASLもインストール済みなので、/etc/postfix/main.cfをSMTP-Authが有効になるように設定するだけでOKだった。

 SMTP-Authを有効にして外部からのSMTPコネクションを受け入れるようにはするが、メインはSquirrelMailによるWebMail。これならTCPポート443(https)を開けておくだけでいい。Fedora Core 2にはデフォルトでCyrus-IMAPが入っているが、まずはUW-IMAPで現在と同じ環境を構築してみた。SquirrelMailもあっさり動作。

 ただ、Cyrus-IMAPだとユーザー認証にCyrus-SASLを利用するので、Cyrus-IMAP+SquirrelMail+SASL change password plugin(SquirrelMail用Plugin)で一元的にパスワードを管理できそうだ。現状のメールシステムの弱点は、POP3・IMAP用のパスワードとSMTP-Authパスワードが完全に独立していること。前者はSquirrelMailのプラグインで変更できるが、後者はコマンドラインでしか変更できない。これを何とかしたいと思っていたので、最終的にはCyrus-IMAPにしようと思っている。


2.ウェブサイト移管

 具体的にはXOOPSとWeb Crossingの移管である。

 XOOPSはAmatsuに通常手順でまずインストール。その後、現在使っているモジュールをディレクトリごとコピーし、管理ページからインストール登録をする。あとはMySQLのXOOPS用データベースをOmoikaneからダンプしてAmatsuに取り込めばOK。実データ自体はMySQLに入っているので、移管は思いの他楽である。

 Web Crossingはcgi-bin以下の関連ファイルとhtml以下のwebxディレクトリをアーカイブしてコピーし、Omoikaneと同じディレクトリに解凍して展開。あとは通常手順でインストールスクリプト(webx-install)でインストール。これでデータ自体は引き継ぎつつAmatsuで使えるようになった。Omoikaneのファイルをコピーするだけで使えると思っていたのだが、動作モード(WebサーバモードかCGIモードか)とIPアドレス設定で引っ掛かった。まぁきちんと動作したからいいが。