初級シスアド取れちゃったので、早速社内サイトから人事情報として登録した。
登録できる資格のうち、有名どころはプルダウンメニューで選択できるようになっている。まぁいろいろあるわな。当然、法律系もある。ビジネス法務実務検定、行政書士、弁理士、特許管理士……。
ハァ?特許管理士? オイオイ勘弁してくれよ。特許管理士って
日本弁理士会に目を付けられている怪しい資格じゃねーか。これが何でプルダウンメニューであるんだよ。これ、「著作権登録」っていう私的制度を作って運用してる「知的所有権協会」がバックにいるんだぞ。
無論、知的財産権についての一定の知識を持っている、という一種の指標としての意味合いがあることは否めないだろうが、「著作権登録をしましょう」なんて大々的に呼びかけている団体がバックにいる民間資格なんて、持ってます、なんて公表したら、「私、無知です」って自白しているようなものじゃないのか? 万一にも弁理士業務を業として代行したら弁理士法違反なんだぞ。
ついでなので著作権登録についてメモ。
日本の現行著作権法は「無方式主義」を採用しているから、著作権の発生には如何なる手続きも不要(17条2項)。従って、件の登録をしようとしまいと権利の発生や効力には一切関係が無く、創作と同時に著作権が発生する。登録して保護が開始されるわけでもないし、無登録だから保護されない、ということは一切無い。件の制度を利用したとして、法律的なvalidationは皆無。仮にそれが元で訴訟になったとしても、争点にすらならんだろうな。
話が長くなったのでまとめるが、要するに、
そんな基本的なことも分かってない団体の後押しする民間資格を人事情報に掲載可能にするなってことだ。仮にも知的財産で儲けよう、って考えてる技術の会社なんだから、そういう情けないことはすんなよな。
#分かっている人は受験しないし制度も利用しない、と信じているが。
知識レベルを問うなら、認定試験な
知的財産検定の方が遥かにマトモだぞ。ここは弁理士会の応援も得ているしな。