知財うぉっち@秋葉原
Category : 知的財産法うぉっち
Published by M-naka on 2004/3/7
アキバは知的財産権ネタの宝庫。
 久々に秋葉原に買い物に行った。

 本来の目的はサーバ管理日記に載せておくが、秋葉原は足を運ぶ度に著作権法を意識してしまうある意味特異な場所である。今回気になったブツをご紹介しよう。

・「ファミコンソフト全部入りCD-ROM」
 どうもWindowsで動くものらしい。エミュレータ用のカートリッジイメージなのかな。フツーのソフトハウスはそんなもの(しかも爆安価格)にライセンスを出したりしないので、十中八九著作権法違反(複製権侵害)のイリーガル品である。

・「中古オフィスソフト詰め合わせCD-ROM」
 いつものヤツである。偶に近くの万世橋警察署が摘発してる。Microsoft OfficeやらAdobeのごっつい高いソフト、Quark eXpressのようなDTPソフトまで、CD-Rに入れて爆安で売っている。チラシ配りの人は微妙に大陸訛り。当然ながら売っている側は著作権法違反(複製権侵害)。買った側も業務で違法複製品と知りつつ使うのであれば、著作権法違反(113条2項のみなし侵害)となる。

・ケーブルテレビのスクランブル解除装置
 ケーブルテレビ会社から正規ルートで買う or 借りる分には何の問題もないが。これはスクランブルの掛かった状態でケーブルテレビ未契約の家に流されているデータストリームのスクランブルを解除してしまう装置。売ってる店の行為は不正競争防止法2条11項により不正競争行為と評価される可能性が高い。もっとも、個人で使う分には規制する法がない。不法行為にはなるけどな。

 ……いやはや、凄いのであります。