knoppixというLinuxディストリビューションがある。
CDのみで動作するディストリビューションで、CD-ROMからブートするようにBIOSを設定しておけば使える。最近では東北学院大学工学部でknoppix-eduという学生向けパッケージが利用され始めているそうだ。
手軽にLinuxを利用できるという意味ではスゴいディストリビューションなのだが、Windowsだらけの職場にも1枚置いておくと便利。
・WindowsがクラッシュしたけどHDDは生きているときのデータサルベージ
・Windowsマシンがウィルス感染したときのウィルス除去(手動)
に使えるからだ。もっともある程度Linuxを使える人がいることが前提だが。
特にWindowsがウィルスに感染しているとき、Windowsを起動させるとDoSを仕掛けるやらウィルスメールをばら撒くやらと悪さをする。アンチウィルスソフトで駆除するにもDAT(ウィルス定義ファイル)を最新にしないといけない。DATはサイズが大きくネットワーク経由でないと最新にできない。そこでknoppixの出番。
LANカードを認識できればウィルスの影響を受けずにネットワークに繋げることができる。knoppixで最新DATをローカルにダウンロード→ネットワークケーブルを外してWindows起動→駆除。無論ウィルス本体の所在が判っているならknoppixを起動させた状態で削除してしまってもよい。その後Windowsを起動させて不要なレジストリキーを削除すれば良いのだ。