やっと完成！

　昨年末に組み込んだ玄人志向「CX23416GYC-STVLP」、実は上手く動いていなかった。

　一応動作はするが、MythTVで録画予約してもまずほとんど途中で録画が止まってしまう。場合によってはMythTVのバックエンドプログラム「mythbackend」を道連れにクラッシュする始末。これではキャプチャマシンとしては使いものにならない。

　デバイスのログはdmesgで読めるので読んでみると、エラーが頻発していた。ドライバの動作エラーで録画が途中で止まってしまっているようだ。しかし原因が判らない。ドライバモジュールの自体の作りの問題なのか、IRQの競合が問題なのか、はたまた相性の問題なのか。

　特にIRQの競合は伝統的にキャプチャボードの実装に付いて回る問題で、Amatsuの場合はどうやってもキャプチャボードとide3（PromiseのATA100コントローラのプライマリチャネル）がIRQを共有してしまう。これが原因だと打つ手が無い。デバイスとしての無効化はできるが、その場合でもIRQは取得してしまうので回避できないのである。一応BIOSでシリアルポート、パラレルポート、USBを殺して空きIRQを確保したが、共有することに変わりはなかった。

　ここ暫くでいろいろ試したが、結局のところ最新のドライバ+パッチとパラメータを与えることで解決できた。

ドライバ：　
　ivtv-0.2.0-rc3e-paken.050125.tar.gz

パッチ：
　ivtv-0.2.0-rc3e-paken.050125-bilingul.patch
　ivtv-0.2.0-rc3e-paken.050125-epia.patch
　ivtv-0.2.0-rc3e-paken.050125-mute.patch

　ドライバソースにパッチを3つ当て、コンパイル。make時にmod_paramエラーが出るので、該当するソースファイルの該当箇所を削除してmake続行。んでmake install。/lib/modules//extra 以下にドライバモジュールがインストールされるので、これを/lib/modules//kernel/drivers/media/video 以下にコピー。

　あとは/etc/modprobe.confに以下のパラメータを入力。

#for CX23416GYC-STVLP
alias char-major-81 videodev
alias char-major-81-0 ivtv
options tuner type=43
options upd64031a card=2
options upd64083 card=2　

　ここまでやったらdmesgにエラーが出なくなり、MythTVが完璧に動作するようになった。

　マトモにMythTVが動作するようになると、頗る便利。MythTVは番組名をキーにiEPG上から対象番組を探して録画を実行するので、例えばある番組を週間予約しておいた場合、特番の関係で開始時刻が前後しても設定を変更する必要がない（勝手にやってくれる）。また、連ドラの最終回のようにある回だけ放送時間が延びても同じ。ただ、凄まじくHDDの減りは早い。30分で600MBは取られる。

　会社からでも通勤途中でも録画予約を仕掛けられるのは凄い。ちょっと改造すれば携帯電話からでも予約できそうだ。