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MyWorks(記事) > サーバ管理日記 > S.M.A.R.TエラーでHDD換装、RAID-1リビルド
S.M.A.R.TエラーでHDD換装、RAID-1リビルド
Published by M-naka on 2011/6/5 (3631 reads)
Aegis.mythril.ne.jpでS.M.A.R.Tエラーが出た。
エラーが出たのはソフトウェアRAID-1アレイの片方のHDD。

S.M.A.R.TはSelf-Monitoring, Analysis and Reporting Technologyの略。
HDDの状態監視をやってくれてる。

具体的に出たのはCurrent Pending Sector、要はセクタ異常。
この時点では「Pending」なので、厳密には「異常前検知」くらい。対象セクタは2。

で、該当ドライブの/dev/sdaをsmartctl --test=long /dev/sdaでロングテストを実行……したところ、Current Pending Sectorが65,000超えに激増……って、完全にダメじゃん。アレイのもう片方、/dev/sdbには何の問題もないのになー。

幸い、Excalibur.mythril.ne.jpの地デジ録画領域用にちょっと前に買ったHDDが不調HDDと完全同型のWesternDigital製CaviarGreen(2TBモデル)だったので、即交換した。要領は以下。


1./dev/sdbで起動できるようにする
 ブートローダ「GRUB」は/dev/sdaにしかインストールされていなかったので、/dev/sdbにもインストールする。これをしないと/dev/sda(に使っているHDD)を取り外すと起動できなくなるため。
# grub-install /dev/sdb
grub> root (hd1,0)
grub> setup (hd1)

2.HDD交換
 シャットダウンして/dev/sdaを取り外し、新品のHDDと交換する

3.起動、fdiskでフォーマット
 片肺状態で起動する。先ずfdiskで/dev/sdbの領域テーブルを確認し、新品HDD(/dev/sda)に全く同一のパーティション構造を作る(ブートラベル付きで)。シリンダ数でパーティションを作ると誤りがない。

4.ソフトウェアRAID-1のリビルド
 片肺状態のディスクアレイに交換したHDDを追加、RAID-1状態を復旧させる。
  /sbin/mdadm --manage /dev/md0 --add /dev/sda1
  /sbin/mdadm --manage /dev/md1 --add /dev/sda2
  /sbin/mdadm --manage /dev/md2 --add /dev/sda3
 2TBなので、夕方スタート〜翌日未明まで掛かった。

5./dev/sdaにGRUBをインストール
 要領は1.と同じ。

 データ喪失なく、無事に復旧。
 このあたりはRAID-1だからこその安心感。

 で、取り外したエラー吐きまくりのHDDだが、まだ買って1年くらいだがバルク品なので買った店の保証はナシ。ただ、WesternDigitalのRMA(Return Merchandise Authorization)が効きそう。シンガポールまで送らないといけないらしいが、捨てて新品購入よりは中古品でも交換して貰える方が助かる(寿命はバーターだろうが)。モノは試し、RMAで交換して貰おう。

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