■サーバ管理日記■
BINDのセットアップ
情報処理技術者試験やら連休帰省やらで約1ヶ月間放置。復活がてらイントラ用のDNSサーバをBINDにて構築してみる。
イントラ用に固定されたマシン(Melchior、Casper、Omoikane)であれば、ホスト名とIPアドレスの関係はhostファイルに記述すれば足りる。でもモバイル兼用のBalthasarではチト面倒なことになる。
具体的にはWebサーバへのアクセスである。外部からアクセスするには「alice-net.ddo.jp」で、LANからだと「Omoikane.alice-net.ddo.jp」である。これはhostファイルへの記述では解決できない。「alice-net.ddo.jp」を実IPアドレス「192.168.1.80」と対応させると、外部(AirH"など)からアクセスするときに名前解決できなくなってしまうからである。
詳しい設定方法はまた後日。
「ストリーミングシステム」の検討
夏に帰省したとき以降、cronで録画させた番組をどう見ようか、と考えてみた。思いつくのはストリーミングで見る方法とFTPで録画ファイル自体を転送する方法である。
前者は実効速度で400kbps程度確保できれば回線上&クオリティ上は概ね問題ない。しかし、ストリーミング形式のデータ(WMV、RealMedia等)に変換するのに非常に手間が掛かる。てっきりリアルタイム処理でイケる、と思っていたのだが、現状のプロセッサ性能(Pentium3クラス)ではちとキビシイ。非リアルタイム処理、つまり予めストリーミング形式のデータを準備しておく方は特に性能上の障壁はない。しかし、LinuxではMPEG2・4系のデータとの親和性が低いこと、Windowsのリモート操作のダメっぽさからすると、面倒なことこの上ない。結局準備に時間と手間が掛かりすぎるのである(注1)。
一方後者はどうか。Linux側での録画ファイルは30分で150MB程度になってしまうので、FTP転送自体には結構な時間が掛かる。回線が1Mbpsとして、150MB=1200000kbitなので、1200000/1000=1200sec=20min、つまりダウンロードに20分掛かってしまう(注2)。ただ、転送は要は「待てば」いいわけで、それ以上の操作は要求されない。トータル的にはこっちの方が楽である。寝掛けにダウンロード登録しておけばいいわけだし。
あとはセキュリティと速度の両立問題。前者も後者もVPN接続での利用を想定しているが、これはセキュリティ上余計なポートを開けておくことは避けるべきだから、が理由。PPTPで接続すればFTPもストリーミングもPPTP経由で使えるので、不要なポートを開けなくても済む。反面、PPTPでカプセル化を行うため、通信の実行速度は確実に落ちてしまう。やってみていないので断言はできないが、1Mbps程度の回線速度ではカプセル化による速度低下はかなりクリティカルであると思う。
現状インターネットではQoS(Quality of Service)の仕組みがないので、一定のビットレートでも途切れさせずにストリーミングを行うことはかなり難しい。専用インフラを準備できるような資本を持っていれば別ではあるが。個人レベルではムリってもんだ。それ以前にその必要性もないし。
というわけで手間を掛けてイライラしながらストリーミングするよりは、PPTP+FTPでファイル自体を転送した方が結果的には楽&快適っぽい、というのが我が家での結論である。アクセス回線が光ファイバーになったら話は別だろうけどなぁ。ADSLの上りがいつまでも1Mbpsじゃ夢が無い。増速求む。
注1:Windows用のストリーミングサーバソフトはいくつか市販されている。CanopusのHomeEdge、SonyのVaioMedia、RealNetworksのHelix Producer & Serverがソレ。Helixのみ個人使用レベルは無料。
注2:通常のFTP転送での理論値。VPN接続をすれば転送効率が落ちるので、実際はファイルの再生実時間=転送時間くらいになる。
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